“乾癬”という病気は5つの種類に分けられます。
詳しくはこちら⇒“乾癬”とは
その中のひとつ、「膿疱性乾癬」について詳しく説明します。
こんにちは、男児の母(@chi31123306)です。
今回のテーマについては実際の息子の写真を交えて“膿疱性乾癬”についてお話します。
膿疱性乾癬の症状
膿疱性乾癬は、急激な発熱、悪寒、浮腫とともに全身の皮膚が潮紅し、無菌性膿疱が多発します。
膿疱は破け、融合し環状・連環状配列を成し、ときに膿海を形成します。
膿疱性乾癬の経過(我が子の場合)
ここからは息子の実際の写真が出てきますので、ご注意ください。
段階1 膿疱発生
最初の膿疱が出て2~4日経過。膿疱性乾癬の膿疱は無菌性膿疱です。
膿疱は3㎜~5㎜大で、簡単に破れます。膿疱はすでに環状配列を成しています。
段階2 潮紅の広がり
膿疱が破けては融合を繰り返し、潮紅と膿疱が体全体に広がっていきます。
この時は首から頭・胸・腕へ範囲が広がっていきました。痒みや痛みはないようです。
段階3 浮腫と発熱
そこから一気に体全体へ。
潮紅・膿疱が1週間足らずで広がり、浮腫が出てきました。
股と太ももが浮腫と熱で痛みを伴っています。
幸い、沐浴は気持ち良いようで喜んでいましたが、やはり股を洗う時は足を痛みで開けず泣いてしまっていました。
段階4 浮腫と発熱ピーク時
発熱は5日続きました。
高熱が続き、38度~39度台をキープしていました。
皮は固くなり、剥げてきています。
とにかく浮腫と熱と痛みで動くのを極力少なくしているようでした。
薬を塗ると潮紅していた部分は赤黒く変色しました。
段階5 落ち着く
一旦剥がれ始めると浮腫と熱が治まってきます。
剥がれても潮紅はしていますが、数日経つと赤みがなくなります。
剥がれた皮膚は動く度にぽろぽろと落ちていきます。
剥がれた場所はすでに新しい皮膚ができていますが、新しい皮膚は薄いので擦れて切れたりします。
荒れないようにワセリンで保護するなどのケアが必要です。
ここまでが膿疱性乾癬の一連の流れです。
段階5からまた段階1(振り出しに戻る)になる、を繰り返す慢性的な乾癬となります。
一つでも膿疱が出た段階で対処すると広がる恐れはなくなります。
浮腫、発熱を伴う段階まで行くと、場合によっては入院しての治療をしなければいけません。
薬を使ってどう抑えるかがカギになります。
治療法
2019年現在、息子の治療としては外用薬と内服薬を使用しています。
外用薬はステロイドを使用していて、部位や症状によって5種類ほどの薬を使い分けています。
内服薬は免疫抑制剤を飲んでいます。
“乾癬”に対する治療薬はまだ確定されていないため、「症状を抑える」ための治療となります。
なかでも小児での膿疱性乾癬はあまり例がなく、治療法が限られているので、主治医と一緒に探り探り治療しています。
どの乾癬も感染しない
これは大きな声で言いたいことです。
乾癬は感染しません。
非感染症なので、プールに入ったり温泉に行っても大丈夫です!
まとめ
まだまだ認知されていない“乾癬”ですが、その中の「膿疱性乾癬」について説明しました。
乾癬患者は長い闘病が必要です。
息子が患ってからというもの、病気について検索し続け、20年、30年と乾癬を治療している方がいるのを知りました。
当事者になって初めて知るこということは知識を得るとともに、難治性と知るととても苦しい思いでした。
乾癬は感染しない。でも人は見た目で離れて行ってしまうことがあります。この病気には理解が必要なのです。
こういう病気を患っている人がいると知ってもらえると嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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