コーンスターチとは
コーンスターチとはトウモロコシから処理され作られたでんぷんのことです。
薬品製造としては形態安定化のための基材(賦形剤)として用いられます。
食用としては主にプリンなどの凝固剤としてよく使われます。
でんぷんとは植物が太陽エネルギー、水、二酸化炭素から作り出す炭水化物です。
摂取すると緩やかな消化により糖に変化します。
★ジャガイモのでんぷんからなる片栗粉との違い
片栗粉は温度が下がると粘度が低下してしまいますが、トウモロコシでんぷんのコーンスターチは片栗粉と比べると粘度は低いですが、温度が低くなってもとろみが持続します。
コーンスターチはどんな人に処方される?
コーンスターチは主に低血糖症を起こしやすい人に処方されます。
※ 糖尿病の服薬やインスリン注射を行っている方は、食事の量が少なすぎると薬が効きすぎてしまい、低血糖になりやすいです。
※ 糖尿病でないのに低血糖になる方は、肝臓や腎臓の異常があったり、血糖値を調節する機能をもつ膵臓に腫瘍や慢性の炎症がある場合があります。
うちの息子(2歳)も低血糖をよく起こします。
その対策としてコーンスターチを処方されています。
コーンスターチの摂取の仕方(食べ方)
私が求めているのは毎日お薬として摂取するために簡単・早い・おいしいレシピです!
いろいろなものに溶かしてみました。
コーンスターチレシピ≪美味しくない≫
- 水溶き
なんかこう……粉っぽさしかない。
味もないし、美味しくないです。 - お湯溶き
これも味がなく美味しくないです。
ねっとり感には食欲がなくなりました。飽きやすい。
砂糖を入れてみましたが「美味しく食べる」にはおすすめしません。
コーンスターチレシピ≪美味しい≫
- ヨーグルト
ヨーグルトに混ぜるだけ、簡単。
でもヨーグルト単体の味が苦手な息子には少量ジャムを入れてあげます。
処方量が溶けるほどの量で作っているので、全体量は多くなくてもいいです。 - プリン
プリンに混ぜるだけ、簡単。
美味しいし、特別感があって息子もにっこりです。 - 玉子豆腐
玉子豆腐に混ぜるだけ、簡単。
甘くはなく、美味しい出汁でしっかり食べてくれます。
やっぱり美味しいのが一番です!
コーンスターチと言えばお菓子、ですが毎日コーンスターチを使ってお菓子を作るわけにもいきません。
「簡単、早い、美味しい」はやはり混ぜるだけのレシピがいいですね。
まとめ
うちの息子は寝起きに低血糖になりやすいことからコーンスターチを処方されていて、毎晩就寝前に摂取するよう指示を受けています。
空腹時間が長くなると低血糖を引き起こしやすいため、寝ている間に糖が不足しないようにです。
食べさせるのに試行錯誤しましたが、今ではほぼ毎日、ヨーグルト+ジャムに溶かして食べさせています。
ヨーグルトもジャムも量の調節がしやすいので、溶ける最低限の量しか食べさせていません。
と言っても現在のコーンスターチの処方は毎晩8g。(大匙1と小匙1ほど)
まあまあもっさりした量です。
しかし、コーンスターチを摂取してるとはいえ、低血糖を防げない場合もあります。
息子の主治医からは「低血糖の症状だと分かった時点でブドウ糖やジュースを与えてください」と言われています。
なので、どこにいてもブドウ糖を摂取できるようラムネを常備しています。
体が飲み物や食べ物を受け付けない場合はすぐに病院へ!
低血糖だと疑った場合は、正しい判断と対処を行いましょう。
コーンスターチの他の摂取の仕方をご存じの方はぜひ教えてくださいね!
参考文献
医療情報科学研究所編(2019):病気がみえるvol.3 糖尿病・代謝・内分泌,第5版,株式会社メディックメディア
柏崎良子(2013):機能性低血糖症を疑ったら,日本医事新報,4658
一般社団法人日本内分泌学会:高インスリン血性低血糖症
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