よく、「乾癬患者はQOLの向上を」と言われますが、QOLとはなんだかご存じですか?
今一度、私と共に勉強しましょう!
QOLとは
クオリティ・オブ・ライフ(英: quality of life, QOL)とは、一般に、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた『生活の質』のことを指し、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出しているか、ということを尺度としてとらえる概念である。QOLの「幸福」とは、生きがい、身心の健康、良好な人間関係、やりがいのある仕事、快適な住環境、十分な教育、レクリエーション活動、レジャーなど様々な観点から計られる。
Wikipediaより
たとえば乾癬患者であれば、病気の進行に伴い発症する「痛み」「痒み」「鱗屑」などの症状から、治療に使われる免疫抑制剤の副作用である「重症感染症(肺炎など)」や「腹痛」「吐き気」などの症状まで、すべてがQOLを低下させる材料になります。
まずはQOLを低下させる要因を考えてみましょう。
QOL低下の要因
これ以外に個人により様々な問題を抱え、QOLが低下します。
では、QOLを向上させるにはどんなことをすると良いのでしょうか。
QOLを向上させるには
QOLを低下させる要因を踏まえてQOL向上に必要なことは以下のようなことです。
適切な治療
まずはなんといっても基本的な治療をすることです。
適切な治療により症状の緩和・改善が目に見えて分かると気持ちが落ち着きます。
経済的に、と治療費と辛い症状のはざまにいる方は特に思ってしまうかもしれませんが、症状が改善されていない状態で生活環境や気持ちが満たされることは難しいです。
まずは苦しい症状から抜け出すことを目指しましょう。
ストレス発散
乾癬患者の症状の緩和にはストレス発散が重要になってきます。
自分に合ったストレス発散方法を見つけ、適度なリフレッシュをするように心がけましょう。
生活習慣の改善など
「生活習慣」と一言で言っても内容は様々です。
肉より魚、洋食より和食の方が良いとされています。
香辛料の多く入っている食事や、揚げ物など脂質が多い食べ物は控えたほうが良いです。
またお酒の飲みすぎにも注意が必要です。
乾癬患者は喫煙により悪化する傾向があるようです。
喫煙者で薬を塗っても、服用してもなかなか症状が改善しない方は禁煙してみてはどうでしょうか。
肥満やメタボリックシンドロームは乾癬の原因になっています。
運動はストレス発散やリフレッシュにもなるので、エレベーターやエスカレーターの代わりに階段を使ったり、散歩を日課にしたりなど適度な運動を心がけましょう。
乾癬患者は日常的に患部が擦れたりするだけで悪化(※1ケネブル現象)しやすいです。
マスクの紐や眼鏡、衣服のタグ、締め付けによる擦れなどで乾癬が悪化してしまいます。
また、衣服の素材も注意です。
裏起毛などは痒みが増す方が多いといいます。
※1 ケネブル現象とは皮疹のない部位に刺激が加わると、そこに新たな皮疹が生じること。
切り傷や感染症、また虫刺されなどでも乾癬の悪化をすることも。
皮膚に刺激を与えないことはもちろん、こまめな手洗いうがいを徹底して感染症予防に努めることが必要です。
乾癬患者に聞いた「QOL向上のためにしていること」
乾癬患者さんに「QOL向上のためにしていること」を聞いた結果はこちらです。
・たまの外食(弁当など)
・理解者と話す
・適度な運動
たまの外食はリフレッシュに良いですね!
自分で作ったのもを食べ続けているのは健康には良いですが、時々手抜きして外食やお弁当に置き換えるだけでココロも体も嬉しくなりますね!
また、理解者と話すことはとても大事なことです。
乾癬を知っている人と話すと共感を得られやすく、安心することができます。
口に出すことは一番のストレス発散になるので、溜め込まずに吐き出せる相手が近くにいると良いですね。
適度な運動は前項でもお伝えしていました。
私が聞いた方々は毎日1万歩を目標に歩いているそうです。
目標を決めて歩くことは、達成感にも繋がるし、ストレス発散、運動不足解消にもなりますね。
お答えいただいたみなさん、ありがとうございました!
まとめ
・QOLとは生活の質のこと
・人目につきやすい場所の発生や、治療費への悩みはQOL低下に繋がる
・QOL向上のためには「適切な治療」「ストレス発散」「生活習慣の改善」が重要
全部一気に改善をしようとすると心に余裕がなくなってしまうので、できるところから実行に移して改善を試みましょう!
乾癬の症状が改善されるとココロも晴れやかになります♪
乾癬患者さんが「うまく乾癬と付き合っていくために、どんなことが自分に必要か考える機会」のきっかけになる記事になっていると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
是非私の ツイッターをフォローしてくださいね。